社長ブログ-この会社を作ろうと思ったったきっかけ

CEOの津村です。
気まぐれにはなりますが、僕が会社を立ち上げるにあたって色々思った事を綴っていきますね。
もしよろしければ、シェアやコメントなどで忌憚のない意見を頂けると嬉しいです。

一人の社会的マイノリティとして

まず、僕は社会的マイノリティです。
一人のエンジニアとしてアイデンティティの確立が出来るほどのスキル、そして不随する交渉スキルや財務スキルは持ち合わせているつもりです。
しかし、「発達障害疑い(ADHDの簡易試験で高得点をマーク)、および不随する二次障害」、そして「糖尿病」という二つの大きなハンデを背負っています。他にも様々ありますが、まずはこれだけでも十分でしょう。
まず間違いなきよう記しべきは、この2つの持病は僕の命と共にある病気、つまり生きてる限り緩和はすれど完治はしません。

さて、これに対し日本の企業は、かつてどう私を扱ってきたでしょうか。これは経験上、3パターンに分かれます。

  • (面倒くさそうなので)採用をお断りします。
  • 即戦力として採用したいです!(でも持病のハンデはフォローしません)
  • 炎上案件で使いつぶしちゃえ。

もちろん私の私見ですので、各々の企業の経営事情や経営者との相性などもありますが、おおよそ「時間を掛けて育てよう」という企業はありませんでした。

もし私が障碍者手帳を取得して障碍者枠で就労できていたとしても、まだ日本に障碍者と健常者を同じスキル・アウトプットとう土俵だけで評価する土壌がありません。よって、僕はどこかの大きな企業でエンジニアとして活躍する事は諦めました。

さて、私は2017.06に前職のプロジェクト解散により、再びフリーエンジニアに戻ります。
まず最初に、日本における「多様性の授与」という意味で、ある業界大手上場企業2社に採用の応募をしました。しかし何れも面接フェーズに進む事はできませんでした。

そこで、マインドマップを使い過去の特徴、そして自分の限界を再度整理した上で自分の進みたい方向を熟考しました。こういった時に論理的に思考をまとめるツールとして、僕はXMindを使用しています。

自分のできる事をパッケージ売りしよう

まず最初に「ペット保険のように、ウェブサイトに掛け捨て保険をして貰い、必要時にエンジニアリングというサービスの役務の提供をしよう」と考えました。これに「ウェブ保険」という名前を付けました。
しかし、これでは現状のウェブ業界がリスクだらけでヘッジする為の仕組みを考えたり、何よりもマネタイズするまでにとても時間が掛かります。

自分のスキルは、インターネットインフラに纏わる鋭い技術的知見、およびトラブルシューティング能力です。
まずこれが真っ先にお金になると思いました。

次に、ターゲットやペルソナを定め、彼らが「幾らでこのサービスを買ってくれるか」を調査しました。
Google Forms1枚での簡単なアンケートでしたが、ある程度の件数のデータとリードを獲得する事ができました。

仮にもっとマーケティングに時間とお金を使って正しいデータを求めても、ここでは意味がありません。
仮設となるサービスについて、ペルソナに対し「幾らで買っていただけるか」というデータを、無償ですぐに手に入れられた事がとても大きかったです。

あっという間に進むスタートアップ期

もちろん、一筋縄ではありませんでしたが、紆余曲折の中でこれまでに何件もの案件をご紹介頂き、弊社でお請けできるものに関しては受注をしております。

会計ソフトは一度リジェクト

具体例の一つを挙げましょう。

会計ソフトとしていくつか候補があった中で、「弥生会計オンライン+Misoca」を推していました。これはMicrosoftが技術的バックについている事と、de:code2017のセッションにおいていかにUI/UX改善に取り組んでいるかのセッションを観て決めました。

しかし、税理士事務所さんからの関係で、TKC e21マイスターを推奨され、「Amazon WorkSpacesにインストールする条件ならば試用する」という条件でトライアルを行いました。

僕はTKC e21マイスターのインストーラ・ファイル構成・ライセンス認証方法・そして画面を観て卒倒しました。このシステムが全く時代に即していない事がわかり、弊社にとってメリットがないと感じたからです。UI/UXからのみという訳ではありませんが、(サービスとしては一流かも知れませんが)、対象とするユーザーのペルソナが弊社と全くマッチしておらず、申し訳ありませんが返品させて頂きました。
また、TKC e21マイスターは、法改正の度にマスターディスクの挿入が必要であるため、Amazon Work SpacesといったDaaS(Desktop as a Service)では利用する事ができません。daemon-toolsやvmware workstation playerといったものを組み合わせれば動くのかもしれませんが、おそらくTKC社社・税理士事務所様・弊社いずれにとっても良い答えでは無いでしょう。

結果として、税理士事務所様経由で弥生オンラインとMisocaをベースに再構成しました。

マネーフォワードさん・freeeさんも比較をしたのですが、やはり担当の税理士さんがすぐに対応できる事が大事だったのと、de:code2017のセッション「『ダサいはバグだ!』を実践するモノづくり(弥生株式会社)」を聴講し、自社のトラブルを何百人というオーディエンスに公開できるスタイルを買いました。

また、運よく起業家応援キャンペーンを適用出来たこともおいしかったです。

結果として、弊社からの出費をベースに計算すると、TKCe21マイスターの月次ライセンス・動作環境含め約1万円を失敗の為損をしましたが、弥生さんのスタートアップキャンペーンですべて元を取る事ができました。これはとても大きいです。

まとめとなりますが、TKCe21は、以下のようなユーザーにお勧めできます。

  • パソコンに対するリテラシーが低い事業者
  • アンチウィルスソフトなどコンピュータのメンテナンスについて疎いかた
  • 財務会計の為に専用のパソコンが用意できる事業者
  • 税理士の定期訪問によるサポートを受ける事にメリットを感じる事業者

しかし、弊社は真逆です。

  • コンピュータの運用について、3年・5年後の運用を見据えたクラウドサービスの採用、およびBYOD端末による業務遂行
  • 財務会計に専用のパソコンを用意した場合、それは地理的リスクであり、仮にDaaSとして自作ハードウェアにて運用した場合、Microsoft Windowsのライセンスに違反する可能性がある為
  • 定期訪問して頂いても打ち合わせる場所が無いため、Skypeなどによりオンラインサポートが嬉しい

結果として、TKC e21マイスターを導入する事は弊社の今後の経営においてリスクであると判断しました。

まとめ

弊社が立ち上がり、今日2017.09がFY1Q1期末ですが、やはりバックオフィスの立ち上がりの遅さはとにかく失敗でした。
これは、個人で建て替えている経費が幾らで、財務がどうなっているのか、すべて頭の中でどんぶり勘定をしながらの経営です。
そして、チラシ・名刺といった印刷物、出張費といった立替経費は容赦なく出ていきます。

我々プロダクトメーカーにおいて、FY1Q1はとても重要な時期です。おそらくここで、FY3までの方向性はおおよそ固まる時期でしょう。
また、並行してバックオフィスを立ち上げ、マーケティングや営業を行う必要があり、少ない資本金の中ではとても目まぐるしく忙しい時期でもあります。

もしこのエントリが、未来のスタートアップの社長さんのためになりますように。